【現役マーケターが語る】HSPはマーケティングに向いているのか

HSP気質の強い方って「普通の人よりも気が利く」方が多いのですが、仕事でも「お客様がどう思っているか普通の人よりも考えてしまう」という傾向もあります。
ものを作れば売れる時代が過ぎ、今はいかに顧客起点に立って商品を届けるか、というのが現代のマーケティングではとても重要であり、その点でHSP気質の強い方は向いていると言えるでしょう。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)

ただマーケティング業務に向いているといっても、戦略のような上流でやるのと、具体施策のような下流でやるのとでは全く異なりますし、メーカーのような事業会社・広告代理店のような支援会社というどちらからやるかも異なります。
かくいう私は実際にベンチャーから大企業まで、事業会社も支援会社も経験しており、「ユーザー起点マーケティング」という本も書いていたり、ひとよりはマーケティングをかじっているので少しばかりはご参考になるかと思います!

この記事では「そもそもマーケティングの仕事って?」「HSPに向いているのか」「どういう風に働くとよいか」を説明します。

目次

マーケティングの仕事とは

「マーケティング」というのは和訳でこれ!とぴったりあてはまるものはないのですが、「商売」という言葉がとても近いと思っています。
誰に何を売るか、市場分析から戦略策定するのもマーケティングですし、
どんな商品を誰に向けて作るのか、どう届けて、どう売るのかもマーケティングなのでとても幅広い分野です。

一般的な事業会社では下記のように部署構成されているところが多いと思います。

  • ブランド戦略や市場調査 ⇒ 経営企画部
  • どんな商品つくるか ⇒ 事業部・商品企画部
  • どう届けるか ⇒ 広告宣伝部・広報部・販促部
  • どう売るか ⇒ 営業部・販売企画部
  • データ利活用 ⇒ DX部・データ利用推進部

支援会社だと
①の戦略だけ支援するコンサルや、③の広告やコミュニケーションに特化して支援する広告代理店、
近頃ではDX推進として⑤を支援する会社も増えました。

よくあるマーケティングのイメージでは広告やCMのような販促のイメージが強いですが、
①~⑤はいずれも「誰に何を売るか」たくさん考えながら「買ってもらうように動く」業務であり、すべてマーケティングだと思っています。

またマーケティングというとデジタルマーケティング・Webマーケティングという言葉もでてきます。
デジタルマーケティングはマーケティングにおけるデジタルの側面にフォーカスした業務(ただしオフラインも含めた統合的な視点が必要とされることが多い)、
WebマーケティングはWebページ制作やSEO、デジタル広告といった確立された専門分野を指すことが多いです。

HSPはマーケティングに向いているのか

HSPはマーケティングに向いているかといえば、
マーケティングは「誰に何を売るか」たくさん考えながら、「買ってもらうように動く」ことが仕事なので、
「お客様はどう思うか」人より考える回数・深さのあるHSPは向いていると言えます。

ただどの視点で見るかでも向いている・向いていない部分があるため、いくつか挙げてみていきましょう。

HSP気質はマーケティング思考向き

HSP気質を持つ人々は、繊細で感受性が豊かな性格を持っており、この特性がマーケティングにおいて非常に有益であると言えます。
なぜなら、HSPは他者の感情やニーズに敏感であり、消費者の心理を深く理解しやすいからです。

マーケティングの中心には顧客理解があり、HSPが持つ洞察力は製品やサービスの開発、広告戦略の構築において強力な武器となるでしょう。

メンタルを壊しやすい

HSP気質の方はマーケティングに向いている一方で、他者の感情に敏感すぎるが故にストレスや圧迫感を感じやすい傾向があります。
マーケティング業界は時折厳しい競争や厳しいクライアントの期待に晒されることがあり、これがHSPにとってはメンタルヘルスの課題を引き起こす可能性があります。

そのためバランスを保ちつつ感受性を生かすことが重要です。
企業や組織がHSPのメンバーに対してサポート体制を整え、健康な労働環境を提供することが求められます。

HSS気質を持ち合わせているか

HSPの中にはHSS(High Sensation Seeking)気質を併せ持っている場合があります。
HSSは新しい経験や刺激を求める傾向があり、これがマーケティングの創造性や冒険心に寄与します。

一方で、これが過度になるとリスクを冒すことがあります。
マーケティング活動においては、この冒険心を活かしつつも、慎重なバランスが必要です。
経験と洞察力を結びつけ、戦略的な判断をすることが成功の鍵となるでしょう。

こんな働き方ならHSPはマーケティングに向いている

上記で説明した通り、HSPがマーケターに向いている面、向いていない面を紹介してきましたが、
働き方次第では、向いている面に特化して働くことができ、デメリットが少なく働ける状態を作れるでしょう。

HSPがストレスなくマーケティングの仕事ができる働き方を見ていきます。

マーケティングにおける一つの分野を極める

HSPがマーケティングに向いている一因として、特定の分野に専念する働き方が挙げられます。
特定の分野に精通することで、細部への注意を怠らず、繊細で感受性が高いHSPがその分野において深い洞察を持つことが期待できます。

例えば、特定の業界やターゲット市場に特化し、そこで培った深い知識を生かして顧客とのコミュニケーションや戦略の構築において優位性を発揮することができるでしょう。

事業会社よりも支援会社

一般的な事業会社での勤務は、マーケティングにおける決断を求められることが多く、色んな部署との関わりが求められ希薄な関係の中で主張や推進をする機会があります。また時折ですが厳しいスケジュールや予測不可能な状況が発生することもあり、これがHSPにとってストレスの原因となることが考えられます。

広告代理店やデジタルマーケティングエージェンシーなど支援会社では、クライアントへのサポートを提供する形態であれば、比較的予測可能なスケジュールやプロジェクト単位の仕事が多く、柔軟な働き方が期待できます。
※もちろん納期に向けた厳しいスケジュールや予測不可能なことも発生しないことはないですが、、、

事業会社でも色んな部署との関係が構築されていれば逆に働きやすい・価値を発揮しやすい
HSPは自らのペースで深く考え、感受性を活かしながらマーケティング業務に従事することが可能です。

おわりに

以上、私の経験も踏まえて話してきましたが、
HSPということ自体も、あくまで傾向の1つです。
すべてがそうなんだ、と思わず受け止めていただければ幸いです。

いつかHSPのプロフェッショナルが集まる会社を作りたいと思っています。
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この記事を書いた人

HSS型HSP。MBTIはINFJ。「Humble Symphony合同会社」の代表として、HSPが生きやすい世界を作ることをミッションに生きてます。

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