HSPさんと承認欲求|人の目が気になるあなたへ

「人に嫌われたくない」「ちゃんとできていると思われたい」
そんなふうに、つい周囲の評価が気になってしまうことはありませんか?とくにHSPさんは、他人の感情に敏感で、周囲の空気を読むことが得意だからこそ、強い承認欲求を抱えやすい傾向があります。

この記事では、HSPさんと承認欲求の関係についてやさしく紐解きながら、自分自身と穏やかに向き合うヒントをご紹介します。人の目が気になりすぎて疲れてしまうHSPさんにとって、少しでも心が軽くなるきっかけになれば幸いです。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)

目次

人の目が気になりすぎて疲れていませんか?

HSPさんは、周囲のちょっとした変化や他人の気持ちに敏感なため、日常の中で「人の目」がとても気になることがあります。

たとえば、

  • 自分の発言が相手を不快にしていないか考えてしまう
  • 周囲の期待に応えようと頑張りすぎてしまう
  • 断ることに罪悪感を抱く

といったことに心当たりはないでしょうか。

これらの背景には、「自分を認めてほしい」「嫌われたくない」といった承認欲求が強く関わっていることがあります。

HSPさんが抱きやすい承認欲求とは?

承認欲求とは、誰かに「自分の価値を認めてほしい」と願う気持ちのことです。人間であれば誰もが持っている自然な感情ですが、HSPさんの場合、その感受性の高さゆえに承認欲求が強く表れやすい傾向があります。

具体的には、

  • 共感力が強く、相手の反応を過剰に気にしてしまう
  • 否定された経験が深く心に残りやすい
  • 自分の価値を他人の評価に結びつけやすい

といった特徴があり、「ちゃんとしなきゃ」「頑張らなきゃ」と思い込んでしまいやすくなるのです。

承認欲求が強まることで起きやすいこと

承認欲求が強くなりすぎると、以下のようなストレスや問題が生まれやすくなります。

  • 人の顔色ばかりうかがってしまい、疲れてしまう
  • 自分の意見を押し殺してしまい、本音を言えない
  • SNSで他人と自分を比べて落ち込んでしまう
  • 常に「ちゃんとしていないとダメ」というプレッシャーを感じる
  • 誰かに認められないと「自分には価値がない」と思ってしまう

これらはHSPさんのやさしさや真面目さからくるもので、悪いことではありません。しかし、心のエネルギーを消耗させてしまう要因にもなり得るため、自分自身の心の声に耳を傾けてあげることが大切です。

承認欲求は悪いものではない

「承認欲求が強い自分はおかしいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。ですが、承認欲求自体は人間に自然に芽生える物であり、決して悪いものではないかもしれません。

むしろそれは、

  • 誰かとつながりたいという健全な感情
  • 社会の中で安心して生きるための自然な欲求

とも言えます。

HSPさんは周囲の気持ちに敏感なため、自分でも気づかないうちに「もっと認められなきゃ」「ちゃんとしないと」と自分を追い込んでしまうことがあります。

大切なのは、承認欲求を否定し、無くそうと努力することではなく、それとどう付き合っていくかを考えることです。

HSPさんが承認欲求とうまく付き合うヒント

承認欲求と上手に付き合うには、いくつかの工夫や意識の持ち方が役立ちます。

1. 自分の感情を言語化してみる

「今、自分は何を感じているのか」「誰に、どんなふうに認めてもらいたいのか」を書き出すことで、自分の気持ちに気づくことができます。

2. 誰の承認を求めているのかを考える

「誰かに認めてほしい」と思ったとき、それが本当に自分にとって大切な人なのかを見つめ直してみましょう。全員に好かれる必要はありません。

3. 小さな「できた」を自分で認める

  • 今日は少し早く起きられた
  • ちゃんと休憩をとれた
  • 言いたいことを伝えられた

など、どんなに小さなことでも自分で自分を褒める習慣をつけましょう。

4. SNSとの距離を見直す

SNSはどうしても「誰かに認められるための場所」になりがちです。投稿や閲覧の頻度を減らす、必要な情報だけを見るなど、使い方を工夫してみると心が楽になります。

5. 心が落ち着く人間関係を大切にする

気をつかわずにいられる人、自分らしくいられる人との時間を大切にしましょう。苦手な相手とは、無理に関わろうとしない選択もOKです。

少しずつ、できる所から、自分に合った承認欲求との付き合い方を考えていきましょう。

まとめ|自分を認めることから少しずつ始めてみませんか?

HSPさんは、生まれつき感受性が豊かで、人とのつながりに敏感です。だからこそ、誰かに認められたいという気持ちが強くなってしまうこともあるでしょう。

でも、そのやさしさや思いやりは、あなた自身の大切な魅力です。まずは「今日もよくがんばったね」と、自分で自分を認めてあげるところから始めてみませんか。

少しずつでも、自分の心に寄り添うことができれば、承認欲求ともやさしく付き合っていけるようになるはずです。

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この記事を書いた人

HSPの社会人。散歩やゲーム実況を見るのが好き。

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