夏が近づくと、「海に行こう」「プールに行こう」といった誘いが増えてきますね。気の合う友人や家族と過ごす楽しい時間……のはずなのに、HSPさんにとっては、そうしたイベントがプレッシャーに感じられたり、疲れの原因になったりすることがあります。
人混み、大きな音、強い日差し、水の冷たさ、そして周囲との関わり。五感が鋭く、環境からの刺激を敏感に受け取りやすいHSPさんにとって、海水浴やプールは想像以上にエネルギーを消耗する場所です。
この記事では、HSPさんが夏のレジャーを少しでも心地よく過ごすためのポイントや工夫について、具体的にご紹介していきます。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
海水浴やプールがHSPさんにとって疲れやすい理由
HSPさんが海水浴やプールで「なんだかしんどい」と感じてしまうのには、いくつかの理由があります。
感覚刺激が多すぎる
- 強烈な日差しや照り返し
- 水の冷たさやぬるさの急な変化
- にぎやかな声やBGM、大勢の人の話し声
- 足場の不安定さ(砂や濡れた床)
こうした刺激が一度に押し寄せると、HSPさんの神経はオーバーワークになりがちです。
他人との距離感に気を遣う
- 友人や家族と一緒に行く場合、楽しませなければと気を張ってしまう
- 脱衣所や更衣室など、プライバシーが少ない空間が苦手
- 周囲と自分のテンションの差に戸惑いや罪悪感を覚える
予定のズレに弱い
- 時間のズレやスケジュール変更があると、急に緊張してしまう
- 流れに乗るのが苦手で、自分のペースが保てない
これらの要素が重なることで、楽しさよりも「疲れた」という印象が強く残ってしまうこともあるのです。
無理なく参加するための事前準備
事前に少しだけ準備を工夫することで、HSPさんでも無理なく夏のレジャーを楽しめるようになります。
行く場所・時間を吟味する
- 人が少ない時間帯(平日午前中など)を選ぶ
- 静かで落ち着いたビーチや、こじんまりしたプール施設を選ぶ
- 混雑情報を事前にチェックする
一緒に行く相手を選ぶ
- 気を使わなくて済む、理解のある人と行く
- 無理に大人数の集まりに参加しない
- 行動を共にしすぎないで済む関係性が理想
準備する物を整えておく
- サングラス、帽子、ラッシュガードなどの紫外線対策
- ノイズキャンセリングイヤホンで耳の負担軽減
- 自分だけの休憩グッズ(本、音楽、冷たいドリンクなど)
自分が「安心できる環境をつくれるか」がポイントになります。
当日を快適に過ごすための工夫
いざ現地に着いてからも、ちょっとした意識で疲労感を軽減できます。
混雑を避ける行動を心がける
- 早めに出発して、人の少ない時間帯に行動する
- 帰りも混雑前に早めに切り上げる
- 並ばずに済む売店やトイレの場所を調べておく
自分の感覚を守る
- サングラスや帽子で光刺激をカット
- 冷たすぎる水が苦手なら、少しずつ慣らす
- 音に敏感な場合は、耳栓や防水イヤホンを利用
無理はしないと決める
- 周囲に合わせすぎず、疲れたら一人で休む
- 楽しめないことを責めない
- 自分の「やりたくないこと」を明確にしておく
HSPさんにとっては、「疲れる前に休む」が鉄則です。
他人と比べず、自分のペースで過ごすことが大切
HSPさんは、周囲の楽しそうな様子に「自分だけうまく楽しめていない」と落ち込んでしまうことがあります。でも、それは決して劣っているわけではありません。
自分の感性に合った楽しみ方を見つける
- 水に入らず、海辺の風景や音を楽しむ
- 足だけ水に浸けてゆっくり過ごす
- 日陰で読書や音楽を楽しむ
人と同じである必要はありません。「五感で自然を味わう」「静かにゆったり過ごす」といったスタイルが、HSPさんにはむしろ心地よいのです。
一人で行くという選択肢もある
人付き合いに気を遣わず、自分のペースで過ごせる「ひとり海水浴」「ひとりプール」もHSPさんにとってはおすすめです。
- 朝の静かな時間に海を散歩する
- プールサイドで足を浸けて静かにリラックスする
- 水に入らず、波音や風の音を楽しむ
- 海辺のカフェで冷たいドリンクを飲むだけでもOK
一人だからこそ、五感に意識を向けられ、自分の感覚を尊重する時間になります。
帰宅後のセルフケアで心を整える
外出は楽しくても、HSPさんにとっては体力と感情の両方に負担がかかります。帰宅後のケアも大切にしましょう。
静かな時間を意識的につくる
- 部屋を暗めにして静かに過ごす
- スマホやテレビを見ず、情報を遮断する
- アロマやお風呂でリラックスする
感情を言語化して落ち着ける
- 「ちょっと疲れた」「あれは嬉しかった」など、感情を整理する
- 誰かに話す、または日記に書くことでスッキリできることも
自分をねぎらう
- 「がんばったね」と自分に声をかける
- 何かごほうびを用意しておく(アイスや好きな飲み物など)
楽しさと疲れが同時にくるのがHSPさんの特性。だからこそ、終わった後の「余韻の過ごし方」がとても重要です。
まとめ:HSPさんは自分らしい楽しみ方を大切にしましょう
海水浴やプールといった夏のレジャーは、無理にみんなと同じように楽しむ必要はありません。HSPさんは自分の感覚や心の状態に丁寧に向き合いながら、自分なりのペースで夏を過ごすことが何よりも大切です。
”事前の準備、当日の工夫、そして帰宅後のセルフケア”
その3つを意識することで、疲れすぎずに夏の思い出を作ることができるはずです。「楽しめた部分が少しでもあれば、それで十分」。そんな優しい視点で、自分にとって心地よい夏を過ごしていきましょう。
オンラインショップではHSPの回復アイテムと称し、リラックスできる商品(自律神経を整える)をご用意しています。
ぜひ下記から探してみてください!
HSPの社会人。散歩やゲーム実況を見るのが好き。