HSPさん(繊細さん)はSNSが苦手?疲れやすい理由と上手な付き合い方

SNSは、現代社会において欠かせないコミュニケーションツールとなりました。

友人の近況を知ったり、情報を手軽に得られたりと、便利な反面「なんだか疲れる…」と感じたことはありませんか?特に繊細な感性を持つHSPさんにとって、SNSはストレスや不安の原因になることもあります。

この記事では、HSPさんがSNSで疲れやすい理由と、心地よい距離感で付き合うためのヒントをお届けします。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)

目次

HSPさんがSNSで疲れやすい理由

HSPは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、感受性が高く、周囲の刺激に敏感な気質を持つ方のことを指します。そんなHSPさんがSNSを使うとき、以下のような理由で疲れやすくなることがあります。

感情移入しやすい

SNS上には、嬉しい報告や悲しいニュース、怒りの投稿など、さまざまな感情が溢れています。HSPさんはその1つ1つに深く共感してしまい、自分の感情のように感じ取ってしまうことがあります。結果として感情の波にさらされてしまい、心が疲弊しやすくなります。投稿が嬉しさに溢れた物であればいいのですが、負の感情の場合大きなダメージを受けてしまう場合があります。

比較して落ち込みやすい

SNSでは「キラキラした日常」や「成功体験」が目につきやすくなっています。HSPさんは、そういった投稿と自分の状況を無意識のうちに比較してしまい、「自分は何もできていない」「幸せじゃないかも…」と落ち込むことがあります。本来は1人1人違う人生なのに、SNSではその違いがプレッシャーとなるのです。

大事なことは、「相手にどう思われているか」の他人軸で考えるのではなく「自分がどう思うか」の自分軸で考えることです。

コメントや反応に過剰に気を遣ってしまう

「この投稿、変に思われないかな?」「返信が遅れて失礼じゃなかったかな?」と、SNS上のやり取りに対しても、HSPさんは細かく気を配ってしまいがちです。相手の表現やスタンプひとつに敏感に反応し、深読みしすぎて疲れてしまうこともあります。

私もLINEで相手が何気なく使ったであろうスタンプを見て、「何か怒らせるようなことしたかな…」と考えてしまったことがあります。そういう時は、意外と相手は気にしていない場合が多いものです。

SNSは便利ですがHSPさんの場合は使い方や距離感を大切にし、見直した方がいいかもしれません。次は、距離感を見直す大切さを見ていきましょう。

SNSとの距離感を見直す大切さ

SNSは便利なツールですが、HSPさんにとっては心に負担をかける存在にもなり得ます。そこで大切なのが、「距離感」を見直すことです。

無理に使わなくていい

SNSは、必ずしも使わなければならないものではありません。「情報に遅れたくない」「つながりを保ちたい」という気持ちは大切ですが、それがストレスになっているなら、思い切って距離を置く勇気も必要です。

HSPさんはSNSに「向いていない」のではなく、「合う距離感」があるだけなのです。自分にあった距離感を探しましょう。

「見る専」や「休止」も立派な選択肢

自分から発信するのが負担であれば、「見るだけ」にしておくのも十分な使い方です。また、疲れたときには一時的にアプリを削除したり、通知をオフにするのも効果的です。SNSとの距離を調整することで、心に余裕が生まれます。

自分の場合は、SNSで投稿を見る専用のアカウントを用意しています。無理をしてまで投稿をしなくてもいいのです。SNS自体が情報過多なので、疲れた場合はそういった環境から一度距離をおいてみるのも手かもしれません。

マイルールを作る

「SNSは1日30分まで」「夜9時以降は見ない」など、自分なりのルールを決めておくと、無意識に疲れることを防ぎやすくなります。HSPさんは自分に厳しくなりがちなので、優しく見守るようなルールを作るのがコツです。HSPさんにとって休憩はとても大事です。特に睡眠前や休憩時間にSNSを見ることは避けた方がいいでしょう。

では次に、HSPさんにおすすめのSNS活用法を見ていきましょう。

HSPさんにおすすめのSNS活用法

HSPさんでも、SNSを楽しめる方法はあります。大切なのは、「自分に合ったスタイルを見つけること」です。

安心できるアカウントだけをフォロー

フォローする人を選ぶことで、SNSの世界を心地よい空間に変えることができます。ネガティブな投稿が多いアカウントや、無理に背伸びさせられるような発信は、思い切ってフォロー解除してみましょう。

自然体でいられる投稿が多いアカウントを選ぶと、気持ちが穏やかになります。あえて、相手のネガティブな世界に飛び込む必要は全くありません。自分にとって心地のいい人と付き合うようにしましょう。

匿名アカウントや鍵アカウントで気楽に楽しむ

本名や顔出し、投稿を見られることに抵抗があるHSPさんは、匿名アカウントや鍵アカウントで自分の好きなことを発信するのもおすすめです。共通の趣味を持つ人とつながることで、気を遣いすぎずに交流できる可能性があります。

SNS断食でリフレッシュ

「今日は一日SNSを見ない」と決めて、あえて距離を置くことで、驚くほど気持ちがスッキリすることがあります。SNSの代わりに読書や散歩をするだけでも、心が落ち着き、情報の波から解放される感覚を味わえます。SNSは情報が溢れているため、脳の休息にはまったくなりません。断食のように、SNSを使わない日を決めてみましょう。

いかがでしたでしょうか?皆さんに合ったSNS活用法を探すヒントになれば幸いです。ただ、既にSNSを使っていて疲れ切っているHSPさんも多いかもしれません。そこで、次は「離れる勇気」についてお伝えします。

SNSに疲れたら「離れる勇気」も大切です

HSPさんは、まわりの空気を読む力や共感力に優れている反面、自分を犠牲にしがちな一面もあります。もしもSNSが日常の中で「苦しいもの」になっていると感じたら、それは離れるサインかもしれません。

SNSを休んでも、関係が本当に大切な人とはちゃんと繋がり続けられます。自分を大切にするということは、時には「つながらない選択」をすることでもあるのです。私もSNS上で友達がいますが、広い交友関係ではありません。過去には、「これ以上つながらない選択」をした人たちも多くいます。自分を大切にすることで、他人も大切にしてあげることができるのです。

まとめ

SNSはとても便利で楽しい一方、HSPさんにとっては刺激が多すぎる場所になることもあります。無理に人に合わせようとせず、自分のペースでSNSと付き合っていくことが、心の健康を保つカギです。「SNSで疲れてしまうのは、自分が弱いからじゃない」、そんなふうに自分自身に優しい言葉をかけてあげてください。

この記事を見てくださったHSPさんが自分にあったSNSの活用方法を見つけ、SNSが少しでも心地よいものになることを願っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HSPの社会人。散歩やゲーム実況を見るのが好き。

コメント

コメントする

目次