「どうせうまくいかないから、最初から本気を出さないようにしよう」
そんな思いがよぎることはありませんか?
または、「準備不足だったから、うまくいかなくても仕方ない」と自分に言い聞かせてしまうこともあるかもしれません。
こうした心理状態は、セルフハンディキャッピングと呼ばれるもので、繊細で感受性の高いHSPさんにとって、心を守る手段になっていることがあります。
この記事では、セルフハンディキャッピングとは何か、その背景にあるHSPさんの特性、そして少しずつそのクセを手放していくための具体的な方法をご紹介していきます。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
セルフハンディキャッピングとは何か
セルフハンディキャッピングとは、自分が失敗したときに備えて、あらかじめ言い訳になるような状況をつくる心理的な防衛行動のことを指します。
たとえば「勉強しなかったからテストが悪かった」「準備不足だったから発表がうまくいかなかった」といったように、あえて不利な条件を自ら作り出すのです。
このような行動は、一見するとただの怠慢ややる気のなさに見えるかもしれませんが、実際には「もし本気で取り組んで失敗したら、自分が傷つく」という深い恐れが根底にあります。
セルフハンディキャッピングをすることで、「本気でやってこの結果だった」と思わずに済むため、自己評価を守れるという仕組みが働いているのです。
特に感受性が強く、自己否定の傾向があるHSPさんにとって、この行動は無意識のうちに身についてしまうことがあります。
なぜHSPさんにセルフハンディキャッピングが起きやすいのか
HSPさんは、生まれつき感受性が高く、まわりの刺激や評価に敏感に反応しやすい特性を持っています。
そのため、「他人にどう見られるか」「失敗したときの評価が怖い」といった不安が強くなりがちです。
また、HSPさんは完璧主義の傾向を持っていることも少なくありません。完璧であろうとするがゆえに、小さなミスや失敗でも強く自分を責めてしまうのです。
そのような背景から、「結果が悪かったらどうしよう」という不安を回避するために、あえて努力を控えたり、準備を遅らせたりするセルフハンディキャッピングが起こりやすくなります。
さらに、HSPさんは他人の感情や反応を先読みしすぎる傾向があります。「期待されている」「失望させたくない」と感じるほど、プレッシャーも強くなるため、その緊張感から逃れるために、あえて「全力ではなかった」という状況をつくってしまうこともあります。
セルフハンディキャッピングのサインに気づく
自分では気づきにくいセルフハンディキャッピングのサインには、以下のようなものがあります。
- 試験やプレゼンなど、大事な場面であえて準備を後回しにしてしまう
- やる前から「どうせうまくいかない」と思っている
- 結果が出る前に「今日は調子が悪いから」と言い訳を口にしている
- 褒められても「たまたま」「本気じゃなかっただけ」と素直に受け取れない
- 他人の評価が気になりすぎて、挑戦することを避けてしまう
これらの行動や思考パターンが続く場合、自分でも気づかぬうちにセルフハンディキャッピングが習慣化している可能性があります。まずはそのクセがあることに気づくことが、変化の第一歩になります。
セルフハンディキャッピングがもたらすデメリット
セルフハンディキャッピングは、一時的には自分を守る役割を果たしますが、長い目で見るとさまざまなデメリットをもたらします。
- 実力を発揮する機会を逃してしまう
- 成功体験が積めず、自己肯定感が下がっていく
- いつも「本気を出せばできたかも」とモヤモヤが残る
- 周囲の人から「やる気がない」「真剣でない」と誤解されることもある
とくにHSPさんは、他人からどう見られるかを気にしがちなため、「本当はちゃんとやりたいのに、うまくいかない自分」に対して罪悪感や自己嫌悪を感じてしまいがちです。
この状態が続くと、ますます自信をなくし、何をするにも怖くなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
HSPさんが自分を守りながら、少しずつ手放すための工夫
セルフハンディキャッピングをすぐにやめるのは難しいかもしれません。
しかし、自分を否定せず、やさしく向き合いながら少しずつ行動を変えていくことは可能です。以下のような工夫が役立ちます。
小さな成功体験を積む
完璧でなくてもいいので、「やってみた」ことを自分の中で評価する練習をしましょう。
結果よりも過程に目を向ける
「がんばったプロセス」を重視することで、自分の努力を認めやすくなります。
過去の自分と比べる
他人ではなく、数ヶ月前や一年前の自分と比較して、どんな成長があったかを見つけてみてください。
本音を紙に書き出す
「本当はどうしたかったのか」「なぜ準備できなかったのか」を紙に書くことで、気づかなかった気持ちに出会えます。
失敗しても自分を責めすぎない習慣を持つ
「うまくいかなかったとしても、それはそれで経験だった」と思えるような声かけを、自分自身にしてあげましょう。
これらの方法は、セルフハンディキャッピングという「心の守り方」を、もっと自分に合った、健やかな形に変えていくためのステップです。
自分を責めずに、やさしく向き合うことが第一歩
セルフハンディキャッピングは、悪意から出てくるものではありません。
それはむしろ、傷つかないように、失敗を恐れる心が自分を守ろうとしている証拠です。
その仕組みを理解し、「私はダメなんだ」と決めつけるのではなく、「今はそうやって守ってきたんだね」と認めてあげることが大切です。
HSPさんは、人一倍心が繊細でやさしい分、深く傷つくこともあります。
だからこそ、「今の自分を受け止める」ことから始めて、自分自身を支える新しい方法を探していきましょう。
まとめ|セルフハンディキャッピングを知ることが、自信への第一歩
HSPさんにとって、セルフハンディキャッピングは心を守るための自然な反応です。
しかし、そのままにしておくと、自己評価が低くなり、チャレンジする力も失われてしまいます。
まずは自分のクセに気づき、少しずつでも行動を変えていくことが、自信を取り戻すための大切な一歩です。
「がんばれなかった自分」ではなく、「がんばってみた自分」を、今日から少しずつ認めてみませんか?
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