忙しい日々の中で「やっとの休日」を楽しみにしている方も多いかもしれません。
しかし、HSPさんの場合は「休みの日ですら疲れる」と感じることが少なくありません。
せっかくのお休みなのに、なぜか心からリラックスできなかったり、「ちゃんと休めた感じがしない」と悩むこともあるでしょう。
周囲の人は「休みの日なんだから、もっと楽しめばいいのに」と言いますが、それができれば苦労しませんよね。
この記事では、HSPさんが感じやすい「休みの日あるある」をご紹介しながら、その背景にある心理や、心地よく休むための工夫について考えていきます。
無理をせず、自分らしい休日を過ごすためのヒントを探してみましょう。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
休みの日こそ疲れる?HSPさんに多い悩み
HSPさんは、感覚や感情にとても敏感な気質を持っています。
そのため、休日であっても気が休まらないと感じることがあります。
本来であれば「休み=リフレッシュする時間」のはずですが、HSPさんは以下のような悩みを抱えやすいです。
- 予定があると前日から緊張してしまう
- 誘いを断ったのに罪悪感が残る
- 何もしなかったことで自己嫌悪に陥る
「なんだかいつも疲れている」「休んだはずなのに疲労感が消えない」というのは、HSPさん特有の感覚かもしれません。
それは決してあなたの心が弱いからではなく、敏感さゆえの特性なのです。
HSPさんの「休みの日あるある」7選
HSPさんが感じやすい「休みの日あるある」をご紹介します。
きっと共感できるものがいくつかあるのではないでしょうか。
1.前日から「明日どう過ごそう」と考えすぎて眠れない
休みの前の日に「明日はどうやって過ごそう」と考え込みすぎて、なかなか眠れなくなることがあります。
HSPさんは予定を立てることに慎重で、「失敗したらどうしよう」と考えてしまいがちです。
その結果、楽しみなはずの休みが「考え疲れ」の原因になってしまうこともあります。
2.誘いを断ったのに「これでよかったのかな」と罪悪感
誰かから遊びや食事に誘われたけれど、「疲れているから断った」という経験はありませんか?そのあと「本当に断ってよかったのか」と罪悪感を抱くのも、HSPさんに多い悩みです。
「嫌われたらどうしよう」と気にしてしまい、休みの日にも心がザワザワしてしまうことがあります。
3.「人混みが嫌だから」と外出を避けたら一日家でグッタリ
外に出ると人混みや音に疲れてしまうため、家で過ごすことを選ぶHSPさんは多いです。
ところが、家にいても「ずっと横になってしまった」「結局ダラダラしてしまった」と落ち込みやすいのもHSPさんの特徴です。
「何かしなきゃ」と思うほど、心は重くなってしまいます。
4.SNSを見て「みんな楽しそう…」と自己嫌悪になる
休日になると、SNSには「友達とランチ」「旅行」「アウトドア」の投稿があふれます。
それを見るたびに「自分は何もしていない」「こんな休日でいいのかな」と自己嫌悪になることがあります。
HSPさんは人と比べる思考を持ちやすいため、SNSは心の負担になりやすいのです。
5.「せっかくの休みだから何かしなきゃ」と焦る
「せっかくの休日だから、何か有意義なことをしなくちゃ」と思いすぎると、逆に疲れてしまいます。
HSPさんは完璧主義の傾向もあるため、「何もできなかった」と感じるだけで落ち込んでしまうことが多いです。
「休むための休日」なのに、心の中では自分を追い込んでしまうのです。
6.予定を詰めすぎて逆に疲れる
「せっかくの休みだから」と予定をたくさん入れると、体も心もクタクタになります。
楽しいはずの予定でも、HSPさんは刺激をたくさん受けるため疲労感が倍増します。
「やりたいこと」と「疲れないこと」のバランスを取るのが難しいと感じることが多いでしょう。
7.「何もしなかった自分」に落ち込む
「今日は何もできなかった」と感じると、自己否定が始まることがあります。
HSPさんは自分に厳しく、「もっと頑張るべきだったのでは」と考えてしまいます。
その結果、せっかくの休日なのにモヤモヤした気持ちを引きずることもあります。
HSPはなぜ休みの日に疲れてしまうのか?
HSPさんが「休みの日に疲れる」のには、いくつかの心理的な理由があります。
まず、HSPさんは「刺激に敏感な脳の構造」を持っています。
そのため、予定がなくても「考えること」でエネルギーを消耗してしまいます。
また、「人と比べる思考」や「罪悪感を抱きやすい性質」も、休み疲れの原因になります。
例えば、「自分は休日を上手に過ごせていない」「他の人は楽しそうなのに」と考えることで心が疲れてしまうのです。
さらに、HSPさんは「完全に気を抜く時間」を作るのが苦手です。
休みの日でも「何かしなきゃ」という意識が働きやすく、無意識に自分を責めてしまうことがあります。
このように、HSPさんは「休みの日ですら疲れる」のが自然な状態なのかもしれません。
HSPさんが心地よく休むための過ごし方
では、どうすればHSPさんは心地よい休日を過ごせるのでしょうか。
いくつかの工夫をご紹介します。
「何もしない時間」を予定に入れる
あえて「何もしない時間」をスケジュールに入れることで、心が休まります。
「この時間はボーッとしていい」と自分に許可を出すことが大切です。
「今日はこれだけできたらOK」と基準を下げる
「掃除だけ」「散歩だけ」など、やることをひとつに絞ると心が軽くなります。
予定を詰め込まず、「これだけできたら十分」と思えるようにしましょう。
SNSを見ない時間を作る
SNSは無意識に「人と比べる」原因になります。
休日はSNS断ちをしてみると、心がラクになることがあります。
好きな香りや音で感覚を休める
アロマや好きな音楽を使って「五感を休める」のもおすすめです。
HSPさんは感覚が敏感なので、心地よい刺激を与えることでリラックスできます。
自然に触れる時間を作る
散歩や公園でのんびりするだけでも、心が整います。
自然の中では「考えすぎ」がやわらぐこともあります。
HSPが無理なく休むために大切な考え方
心地よく休むためには、考え方も大切です。
以下のポイントを意識してみてください。
- 休みの日に「何もできなかった」と思ってもOK
- 人と同じように休日を過ごさなくても大丈夫
- 「疲れるのは当たり前」と思うことで自己否定を減らせる
- 自分に合った休み方を探すことが大事
HSPさんは、つい「こうあるべき」に縛られがちです。
でも、あなたの休み方はあなたが決めていいのです。
まとめ|「何もしない日も大切な休み方」
HSPさんにとって、休日は「心を守る時間」でもあります。
「休みの日も疲れる」と感じるのは、多くのHSPさんが共感する悩みです。
「何もしない日」も大切な休み方だと考えて、自分にやさしく過ごしてみましょう。
あなたの心が少しでも軽くなる休日が増えることを願っています。
HSPの社会人。散歩やゲーム実況を見るのが好き。