修学旅行は、多くの学生にとって一生の思い出になる特別なイベントです。しかし、周囲の雰囲気や人の感情に敏感なHSPさんにとっては、楽しみと同時に気疲れやストレスを感じやすい行事でもあります。
「みんながワクワクしているのに、自分は緊張してしまう…」
「楽しみたいのに、なぜかしんどい…」
そんな気持ちを抱いた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、HSP学生さんが修学旅行で感じやすい特徴や、その疲れを軽くするための具体的な工夫についてご紹介します。無理に「楽しもう」と頑張らなくても、自分のペースを大切にすることで、心に残る修学旅行にすることは十分可能です。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
HSP学生にとっての修学旅行とは?
HSPさんは、周囲の空気や音、感情に敏感であるという特徴を持っています。修学旅行のような「非日常」で「集団行動」が続くイベントは、HSPさんにとって心身に大きな負荷がかかるシーンが多く含まれています。
特に以下のような点で、他の学生よりも疲れやすさを感じることがあります。
- 長時間のバス移動やにぎやかな車内
- 大勢の友達とのグループ行動
- 常に誰かと一緒にいなければならない状況
- スケジュールが細かく決められていて自由時間が少ない
楽しみにしていたはずの旅行なのに、気づけば「早く帰りたい」と思ってしまうことも。こうした感情は決しておかしいことではなく、HSPさんの特性によるものです。
修学旅行でHSP学生さんが感じやすいこと
音やにおい、人混みに敏感で疲れやすい
観光地や宿泊施設では、さまざまな音やにおい、人の気配が絶え間なく続きます。HSPさんは五感が鋭いため、こうした刺激を「強すぎる」と感じることが多いです。
- バスや新幹線のエンジン音、人の話し声
- 観光地のにぎわい、混雑による圧迫感
- 初めての寝具や部屋のにおいなどへの違和感
これらが積み重なることで、思っている以上に心が疲れてしまうことがあります。
空気を読みすぎて無理をしてしまう
「せっかくの旅行だから、楽しまなきゃ」「みんなに気をつかわせたくない」といった思いから、HSPさんは自分の気持ちを抑えて行動してしまうことがあります。
- グループ行動で本当は疲れているのに元気なふりをする
- 自分の希望を言えず、流れに合わせることに疲れる
- 食事や自由時間でも「空気」を読みすぎて気が休まらない
このように、表には見えないストレスが蓄積しやすいのも特徴です。
一人になれないことが大きな負担に
修学旅行では、寝るときも含めてほとんどの時間を誰かと一緒に過ごします。HSPさんにとって「一人の時間」は気持ちをリセットする大切な時間ですが、それが取れないことが精神的な負担になってしまいます。
HSP学生さんが修学旅行を楽しむための工夫
修学旅行中の疲れを完全になくすことは難しいですが、自分の状態を理解してちょっとした工夫を取り入れることで、楽しめる時間を少しずつ増やすことができます。
「がんばりすぎなくていい」と自分に許可を出す
「楽しもう!」と無理にテンションを上げる必要はありません。周囲と同じテンポで行動しなくても大丈夫です。
- 「疲れたら少し離れてもいい」と思えるようにしておく
- 自分の感情に素直になることを大切にする
- 「今は楽しめなくてもいい」と受け入れる
このように、自分を責めない姿勢が心の安定につながります。
深呼吸や軽いストレッチを取り入れる
刺激をたくさん受けたときは、数分の深呼吸や肩回し、ストレッチなどをするだけでも心が落ち着きます。
- バスの中やトイレ休憩の合間に深呼吸をする
- 宿泊先で簡単なストレッチをして体をゆるめる
- 目を閉じて静かな時間をつくる
こうした小さなリセットが積み重なることで、心の消耗を防ぐことができます。
寝る前に「自分を整える時間」をつくる
宿泊先では、部屋のにぎやかさに疲れてしまうことも。寝る前にほんの数分でも、自分だけのリラックスタイムをつくると心が落ち着きます。
- イヤホンで静かな音楽を聴く
- 香りつきのハンカチやアロマシートを持っていく
- お守りになるアイテム(好きなキャラクターグッズなど)を持参する
どれも簡単ですが、精神的な安心感を得るためにはとても有効です。
仲の良い友達と一緒に過ごす時間を意識する
無理にグループ全員と関わろうとしなくても、気を許せる友達と一緒にいるだけで心が安らぎます。
- 信頼できる相手と一緒に行動することを意識する
- 会話が少なくても安心できる人といる時間を大切にする
- あらかじめ「不安なときはそっと話しかけて」と伝えておくのもおすすめ
人間関係において「広さ」より「深さ」を重視するのがHSPさんの特徴でもあります。
修学旅行後の「どっと疲れる」にどう向き合うか
楽しかったはずの修学旅行のあとに、強い疲れや落ち込みを感じることがあります。HSPさんの場合、それは自然な反応です。
帰宅後はとにかく「何もしない時間」を大切にする
- スマホやSNSを見すぎず、目と心を休める
- 布団にくるまってただゆっくりする
- お気に入りの飲み物や音楽で癒される
感じたことを文字や言葉で吐き出す
- 日記に書いて整理する
- 親や信頼できる人に話してみる
- 「疲れたけど頑張った自分」を認める
自分の気持ちを外に出すことで、内側にたまったストレスが少しずつ解放されていきます。
まとめ|自分らしいペースで、修学旅行の思い出を大切に
HSP学生さんにとって、修学旅行はワクワクと同時にさまざまな気疲れを感じる行事でもあります。ですが、自分の特性を理解し、自分を責めず、ちょっとした工夫を取り入れることで、心に残る大切な思い出をつくることは可能です。
「楽しまなきゃ」ではなく、「自分らしく過ごせたらOK」。そう思えたとき、修学旅行はHSPさんにとってもきっとかけがえのない経験になります。

月に1回メールマガジン配信中!繊細だからこそ丁寧な暮らしを。