地震の速報や揺れの感覚に、強い不安や恐怖を感じる方はいませんか?特にHSPさんは、周囲の状況や変化にとても敏感なため、災害のような予測不能な出来事に対して大きなストレスを感じやすい傾向があります。
この記事では、HSPさんが地震にどのように反応しやすいのか、その理由や不安との付き合い方、心を守るためのヒントを詳しくご紹介します。「敏感であることは悪いことなの?」と感じている方にも、安心して読んでいただける内容です。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
HSPさんと地震の関係とは?
HSPとは、Highly Sensitive Person(とても敏感な人)の略称で、生まれつき感覚が鋭く、環境の変化や他人の感情に対して深く反応してしまう特性をもった方を指します。地震のような災害は、多くの人にとって怖いものですが、HSPさんにとってはさらに深刻です。
なぜならHSPさんは、
- 突然の大きな音や揺れに過剰に反応してしまう
- 危険を察知しやすいがゆえに、想像力が働きすぎてしまう
- 周囲の人の不安を敏感に感じ取り、自分の感情と混ざってしまう
といった特徴をもっているからです。これらが複合的に作用することで、地震という出来事がHSPさんの心に強い衝撃を与えるのです。
地震の「前」から心がざわつく理由
HSPさんの中には、地震が起こる前から不安を感じてしまう方もいます。それは以下のような理由によるものです。
- 地震速報やニュースを見るだけで心拍数が上がる
- 他人の不安や緊張感を敏感に感じ取ってしまう
- 「また地震が起こるかもしれない」という予感が頭から離れない
HSPさんは視覚・聴覚・直感といった感覚すべてが鋭いため、たとえまだ揺れがない状況でも、空気の変化や人々の動きなどから「何か起こるかも」と無意識に察知し、不安を抱え込んでしまうことがあります。
地震の「最中」や「直後」に起こりやすい反応
地震の最中、HSPさんは過覚醒状態に陥りやすく、強い不安を感じるだけでなく、身体的な反応も現れやすいです。
具体的には、
- 呼吸が浅くなり、動悸が激しくなる
- 冷静になれず、頭が真っ白になってしまう
- 周囲の人の声や表情が気になりすぎて、自分の行動がわからなくなる
さらに、揺れが収まったあとも緊張が解けず、「また揺れるのでは?」と身構えてしまい、心も体も疲弊してしまうことが多くあります。
「また起きたらどうしよう」…予期不安とのつきあい方
HSPさんは、実際の出来事よりも「これから起こるかもしれないこと」によってストレスを感じやすいという特徴があります。これを予期不安といいます。
予期不安は、
- 最悪のシナリオを頭の中で繰り返してしまう
- 地震速報やSNSなどの情報を何度も確認してしまう
- 一度安心しても、少しの揺れや音でまた不安がよみがえる
といった形で表れます。このような時には、不安を「なくそう」とするよりも、「あることを認めたうえで、どう付き合うか」を意識することが大切です。
HSPさんが心を守るためにできること
不安を抱えやすいHSPさんだからこそ、日頃から心を守る工夫をしておくことが重要です。以下のような方法をぜひ取り入れてみてください。
- 地震速報やニュースは必要な時間・範囲にとどめ、見過ぎない
- SNSは不安を煽る内容が多いので、見る時間を決める
- 防災グッズや非常用持ち出し袋を用意しておく(これだけで安心感が増します)
- 呼吸法やマインドフルネスなど、自分を落ち着かせる方法を練習しておく
- 誰かに気持ちを話す、または紙に書き出してみる
HSPさんにとって「準備してある」「理解してくれる人がいる」という状態は、大きな安心材料になります。敏感な自分を責めるのではなく、丁寧にケアしていくことが大切です。
「敏感な私」でよかったと思える瞬間もある
HSPさんは、地震などの危機的な状況でも、周囲の異変にいち早く気づく力をもっています。そのおかげで、家族や友人を早く避難させられたという話もあるかもしれません。
また、人の気持ちに敏感であるため、他の人の不安に寄り添い、落ち着きを取り戻す手助けができることもあるのです。敏感であることは、ただの弱さではなく、人を守る力にもなりうるのです。
まとめ|「敏感さ」は大切にすべき感性です
地震に対して敏感に反応してしまうのは、HSPさんの特性上とても自然なことです。不安を感じる自分を責めたり否定したりせず、「敏感だからこそできること」に目を向けることで、少しずつ心が落ち着いていくはずです。
敏感さは弱点ではなく、あなたらしさを形づくる大切な感性です。その感性を大切にしながら、日々を安心して過ごせるよう工夫していきましょう。
HSPの社会人。散歩やゲーム実況を見るのが好き。