HSPとMBTI診断は、どちらも自分の性格や気質を理解するための考え方として人気があります。
特にMBTIではINFJやINFPなどのタイプがHSPと似ていると言われることもあり、「自分はどちらなのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、HSPとMBTIは同じものではありません。
それぞれは成り立ちも目的も違い、混同してしまうと余計に迷ってしまうこともあります。
この記事では「HSPとMBTIの違い」「HSPさんに多いと言われるMBTIタイプ」「診断をどう受け止めればいいのか」について、やさしく整理していきます。
HSPとは何か|HSPは性格ではなく生まれ持った気質
HSPとは Highly Sensitive Person の略で、生まれつき刺激に敏感な気質を持つ人のことを指します。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念で、性格ではなく神経の感受性の高さに関係していると言われています。
HSPの特徴は「DOES」という4つの要素で説明されます。
HSPの特徴(DOES)
- 深く考える(Depth of processing)
- 刺激を受けやすい(Overstimulation)
- 感情の反応が強い(Emotional responsiveness)
- 些細な刺激に気づく(Sensitivity to subtleties)
これらの特性は良い悪いではなく、生まれつきの傾向です。
人口の15〜20%ほどいると言われており、特別珍しいものではありません。
HSPさんは環境の影響を受けやすい分、安心できる場所では大きな力を発揮することもあります。
そのため、性格を変えるよりも環境を整えることが大切だと考えられています。
(HSPとは何かさらに知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
MBTI診断とは何か|MBTIは性格傾向を分類する理論
MBTI診断は、人の性格を16タイプに分ける心理学モデルです。
ユングの心理学をもとに作られた理論で、考え方や行動の傾向を理解するためのツールとして使われています。
MBTIでは次の4つの指標を組み合わせてタイプを決めます。
- 外向(E) / 内向(I)
- 感覚(S) / 直観(N)
- 思考(T) / 感情(F)
- 判断(J) / 知覚(P)
これらの組み合わせによって
- INFJ
- INFP
- ENFP
- ISFJ
など16タイプに分類されます。
MBTIは気質そのものを測るものではなく、思考や行動の傾向を見るものです。
そのため、環境や経験によって結果が変わることもあります。
MBTIは占いではなく、自己理解のための指標として使うものとされています。
HSPとMBTIは同じものではない|HSPは感受性、MBTIは性格傾向
HSPとMBTIは似ているように見えますが、測っているものが違います。
- HSP → 刺激への敏感さ
- MBTI → 思考や行動の傾向
つまり、HSPは気質であり、MBTIは性格のスタイルです。
そのため
- HSPでINFJの人もいる
- HSPでENFPの人もいる
- HSPではないINFJもいる
というように、両方が重なることもあれば重ならないこともあります。
HSPさんがMBTIを受けたときに「しっくりこない」と感じることがあるのは、この違いがあるためです。
どちらかが間違っているのではなく、見ている角度が違うだけと考えると理解しやすくなります。
HSPさんに多いと言われるMBTIタイプ|INFJやINFPが多い理由
研究で明確に証明されているわけではありませんが、一般的にHSPさんは内向型タイプに多いと言われています。
特に次のタイプが話題に出ることが多いです。
INFJ

INFJが多いと言われる理由
- 内向型で一人の時間が必要
- 共感力が高い
- 深く考える傾向がある
INFJは周囲の空気を読みやすく、人の気持ちを察することが多いタイプです。
そのため、刺激に敏感なHSPさんの特徴と重なりやすいと言われています。
因みに、筆者自身はINFJでした。個人的な主観ですが、INFJの特徴はHSPさんにかなり匹敵すると思います。
INFP

INFPが多いと言われる理由
- 感情を大切にする
- 理想を重視する
- 感受性が高い
INFPは内面の世界を大切にするタイプです。
人の気持ちに影響を受けやすく、疲れやすいという点でHSPさんと似ている部分があります。
ISFJ・INTJ
ISFJ・INTJなども当てはまることがある
HSPさんは必ずしもINFJやINFPになるとは限りません。
- ISFJのように慎重なタイプ
- INTJのように深く考えるタイプ
- ENFPのように好奇心が強いタイプ
など、さまざまな可能性があります。
診断はあくまで傾向であり、完全に一致するものではありません。
HSPなのに外向型の人もいる|HSS型HSPというタイプ
HSPさんの中には、刺激に敏感なのに行動的な人もいます。
これは HSS型HSP と呼ばれるタイプです。
HSS型HSPの特徴
- 新しいことが好き
- 行動力がある
- でも疲れやすい
- 刺激に弱い
このタイプの場合、MBTIで外向型になることもあります。
そのため
- HSPなのにEタイプだった
- HSPなのに活発と言われる
- 診断結果が矛盾している気がする
と感じても不思議ではありません。
人の性格は一つの診断だけで説明できるほど単純ではありません。
複数の視点で見ることで、自分の理解が深まることもあります。
外向型の人は場合によっては、自分を追い込んでしまう負のループに陥りやすいと私自身は思います。
HSPとMBTIは自分を理解するための道具
HSPもMBTIも、自分を知るための手がかりとして役立ちます。
しかし、どちらも絶対的なものではありません。
大切なのは
- 当てはめすぎないこと
- ラベルに縛られないこと
- 自分の感覚を大切にすること
です。
診断結果に安心することもあれば、逆に苦しくなることもあります。
もし結果がしっくりこないなら、それはあなたが間違っているのではなく、分類に収まりきらないだけかもしれません。
HSPさんは特に深く考えるため、診断に振り回されやすい傾向があります。
だからこそ、道具として使う意識が大切です。
まとめ|HSPとMBTIは違うけれど自己理解に役立つ考え方
HSPとMBTIは似ているようで別の理論です。
HSPは生まれつきの敏感さであり、MBTIは性格の傾向を表します。
重なることはありますが、完全に一致するものではありません。
- INFJやINFPが多いと言われることはある
- でも必ずそうなるわけではない
- 外向型のHSPさんもいる
- 診断は絶対ではない
大切なのは、自分が生きやすくなるために使うことです。
HSPさんにとってMBTIは答えではなく、自分を理解するための地図のような存在なのかもしれません。
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