子供が学校に行けなくなったとき、親としてはさまざまな感情が押し寄せてきます。なかでもHSP(Highly Sensitive Person)気質を持つ主婦の方にとっては、その悩みはさらに深く、複雑なものになりがちです。「私の育て方が悪かったのでは」「もっと気づけたはず」と、自分を責めてしまう方も少なくありません。
この記事では、HSPさんの繊細さゆえに感じやすい思いや、HSC(Highly Sensitive Child)の視点、さらにはHSPの遺伝的傾向なども踏まえて、子供の不登校とどう向き合っていくかを丁寧にお伝えしていきます。
(そもそもHSPとは何か知りたい方は「HSPとは」の記事をお読みください)
子供の不登校に悩むHSP主婦さんへ
HSPさんは五感が鋭く、人の感情や空気の変化に敏感です。そのため、子供の小さな変化にもすぐに気づき、「何かおかしい」「つらそう」と察知しやすい反面、それを自分の責任として受けとめてしまうことがあります。
学校に行きたくないと言われたとき、「どうしてそうなったのか」と原因を追い求め、無意識のうちに自分を責める思考に陥ることもあるかもしれません。
しかし、不登校は必ずしも親の育て方のせいではなく、さまざまな要因が絡み合って起こる現象です。繊細な気質を持つHSPさんが、自分のせいと思ってしまう背景には、“共感力の強さ”が関係していることも多いのです。
「自分のせいかも」と思ってしまうHSPさんの特徴
HSPさんは内省的で思慮深く、感情を深く処理する傾向があります。そのため、次のようなことを感じやすくなります。
- 子供の様子に一喜一憂してしまい、心が疲れやすい
- 他の家庭の子と比べてしまい、「うちの子はどうして?」と自分を責める
- 過去の言葉や行動を思い出して、「あのときのあれが原因かも」と思い悩む
こうした思考は、HSPさん特有の“深く考える力”が裏目に出てしまっている状態とも言えます。
一方で、その思慮深さは、子供の気持ちに寄り添ううえでかけがえのない力でもあります。まずは、自分の傾向を「悪いこと」ではなく「そういう気質」として受け入れることが、心を守る第一歩になります。
不登校は「誰のせい」でもない
不登校の背景には、学校での人間関係、環境の変化、学業のストレス、体調不良など、さまざまな要因があります。そして、これらの要因が子供の気質とどう噛み合うかによって、その反応の仕方も異なります。
HSPさんの中には、子供も同じく繊細な気質を持つ「HSC(Highly Sensitive Child)」であるケースも多く見られます。HSCは、集団生活や周囲の声に疲れやすく、学校という刺激の多い環境に馴染めないこともあります。
また、HSPは遺伝的な傾向があると言われており、親がHSPさんであれば、子供も似た気質を持っている可能性が高いです。
そうであれば、親としてできることは「子供の苦しみを、共感しすぎずに理解する」こと。責任を感じすぎる必要はありません。「子供にとって何が必要か」を一緒に考えていく姿勢が大切です。
「まず、自分を整えること」から始めてもいい
子供が不登校になると、多くの親は「何かしてあげなきゃ」「なんとかしなきゃ」と奮闘します。しかし、HSPさんの場合、その“がんばり”が自身を追い詰めてしまう原因にもなります。
心が不安定なままでは、子供と向き合う余裕もなくなってしまいます。だからこそ、まずは自分自身を整えることを意識してみてください。
例えば、次のようなことが役に立ちます。
- 朝の時間に5分でも自分のために深呼吸やストレッチをする
- 子供の話を聴くだけで、自分を責めないと決める
- 夫や友人、専門機関など、少しでも安心できる相手に話す
「母親だから」「親としてしっかりしないと」という気持ちもあるかもしれませんが、子供にとっても、安心しているお母さんの存在こそが支えになります。
子供との距離感に悩むときの対応
HSPさんは、家族との距離が近いほど相手の感情を強く受けとめてしまう傾向があります。子供が不登校になると、四六時中一緒に過ごすようになり、適切な距離感がとれず、心が疲弊してしまうこともあるでしょう。
そんなときは、次のようなスタンスを意識してみてください。
- そばにいるけれど、無理に励まさない
- 子供の言葉が出てくるまで「待つ姿勢」を持つ
- 親が何もしないことも、時に「信じている」というメッセージになる
「何か言わなきゃ」「元気づけなきゃ」と思う必要はありません。ただ静かに寄り添うこと、必要なときに手を差し伸べる準備をしておくことが、子供の安心感につながります。
社会や他人の目が気になるときの視点の変え方
「学校に行っていない子供をどう思われているか」
「母親として見られている自分はどうか」
こうした視点は、HSPさんにとっては無視しづらいものです。
周囲の視線や言葉に敏感であることは、HSPさんの共通の悩みでもあります。ですが、現代では「多様な学び方」が認められるようになってきました。フリースクール、ホームスクーリング、オンライン学習など、学校に行く以外の選択肢も増えています。
他人の評価ではなく、目の前の子供が「安心して過ごせているか」「自己肯定感を保てているか」に意識を向けることが大切です。世間体よりも、家庭内での小さな安心感の積み重ねこそが、子供にとっての「居場所」になります。
HSP主婦さんに伝えたいこと
子供の不登校という状況は、親として戸惑い、不安を感じるのは当然のことです。ですが、それは「子供の人生が失敗してしまった」という意味ではありません。
不登校は、子供なりの生き方や価値観の現れであり、自分のペースを取り戻すための「お休み時間」であることもあります。
そして、HSPさんの持つ共感力や思慮深さは、そうした子供の状態を誰よりも深く理解できる力です。だからこそ、「私はダメな親」と思うのではなく、「私だから、寄り添える方法がある」と視点を変えてみてください。
まとめ|自分を責めるより「いま、できること」を
HSPさんは、自分にも他人にも真剣に向き合う力を持っています。そのぶん、責任感が強く、子供の不登校という出来事にも敏感に反応しやすいものです。
ですが、子供と同じように、親である自分もまた「いまのままで大丈夫」と認めてあげることが大切です。
不登校は長期戦になることもありますが、焦らず、ゆっくり、少しずつ前に進むために、「無理しないこと」「自分を整えること」から始めてみてください。
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